こんにちは、藤原務です。
本コラム第四章は、表情筋同士の連結している筋群とオイルの塗り方やマッサージ、そしてその方向について解説していきたいと思います。
自然な表情をする時は表情筋は単独では動きません。いわゆる兄弟みたいな筋群があります。
その筋群が協調的に動くことで各々の筋が機能的に働くわけです。
例えば、口角を上げる表情筋と耳を動かす筋肉や咬む筋肉は機能的連結をしています。これらが協調的に働くことで純度の高い口角を引き挙げる動作(表情)になります。
連結している耳周囲の筋群や咬む筋肉が使いすぎて硬くなったり滑走(滑り)が悪くなると口角が十分に引き上がらなくなったり、無理な動きになったりしてしまいます。
そのような状態が続くと口元のたるみやしわ、ほうれい線の深さなどが強調されて行きます。
多くの方々は、表情筋を動かすためや、顔のしわを伸ばすためにその部分だけに、何かしらの処置をしまいがちですが、それだけでは不十分です。
口元のほうれい線は、その部分だけの問題ではなく、遠く離れた耳周辺の筋肉も大きく影響しているという事を理解することが重要です。
さて、早速始めますが、まず耳周囲の筋群が働く状況を作りましょう。
耳のストレッチから始めます。
耳を軽く持って上下、前後に軽く引っ張って下さい。
一つの方向に引っ張ったら、大きく深呼吸をして5-6秒そのまま。
上記の筋群をストレッチするためです。
わからなければ耳を軽く持って、ゆっくりぐるぐる回して頂いても結構です。
これで準備万端です。
そして、これから繋がっているする筋群に沿ってオイルを塗っていきます。
強さは軽く。
各部位5回ほど繰り返してください。
重要なことは、表情筋が繋がっている骨の部分までしっかり塗る事です。
(1)大頬骨筋-前耳介筋-上耳介-後耳介筋 ライン
ポイント:口角から、ほほ骨を通り、耳の上にかけて、耳の後ろの骨突出部(乳様突起)までしっかりオイルを塗り込んでいきます。
耳の周りの筋肉がたるんでしまうと、それに連動して口元の筋肉がたるみ、ほうれい線を作ってしまいます。
(2)大頬骨筋-上耳介筋-側頭筋 ライン
ポイント: 口角から耳の上にかけてまでしっかりオイルを塗り、耳の上まで行ったらそのまま側頭部から頭頂部に向かってオイルを塗り込んでいきます。
(3)眼輪筋-前頭筋 ライン
ポイント: 眉元からスタートしてまゆげに沿って目の周りを一周して鼻の骨までいったらそのまま上に頭頂部に向かってオイルを塗り込んでいきます。
(4)オトガイ筋-口角下制筋-広頚筋 ライン
ポイント
口角から鎖骨全体に向かってオイルを塗りこむ。喉元が伸びるように上を向きながらやると効果的です。
また、鎖骨全体にオイルを塗りこむことでさらなる効果が期待できます。
上記の筋群のラインに沿ってオイルマッサージを施すことでそれらの筋群が強調的に働きやすい状態になります。
これらの筋群が協調的に働くことで表情筋が効果的に働くため血流の改善が促され、顔全体のむくみも改善されていきます。
また効率よく表情筋が働く事で、ほうれい線の深さ、顔のリフトアップ、たるみの改善が促されます。
このオイルマッサージを知ってるだけでも効果の持続性もグンとアップしますよ!
最終章ではここまで述べた表情筋の機能を高めるオイルの塗り方を上半身までの繋げていきます。
上半身までしっかり正しいオイルの塗り方をマスターすることで効果の純度が高まるとともに持続性も飛躍します。
最終章 「表情筋の機能を上半身につなげる(効果の持続性を飛躍させる)スキンケア」
シリーズコラム
理学療法士に聞く「シワやほうれい線対策のオイルマッサージ」
プロフィール
藤原 務
理学療法士 保健医療修士 元Jリーガー
セレッソ大阪、アビスパ福岡などに所属しており2004年現役引退。2008年理学療法士免許を取得後、都内整形外科クリニックに勤務。大学院に進学し保健医療修士号を取得。
病院勤務中は、呼吸や胸郭運動の調和を促し呼吸筋群を効率的に活動させ、歩行様式に変化を引き起こすことで全身への効果波及を促す。呼吸筋と表情筋との関係を見出し、「顔トレ」を開発。2019年、株式会社PTNEXTを起業し、都内パーソナルジム内で自費診療を展開。
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