こんにちは、藤原務です。
本コラム第三章は、表情筋の機能を十分に発揮させるための、スキンケアと美容オイルの塗り方についてです。
第一章・第二章でお伝えしたように、「表情筋の左右差や、保湿の重要性を理解する事」は、「表情筋の機能を十分に発揮する事」上で、とても大事な事だとご理解いただけたと思います。
第三章からは、シワやほうれい線を消すのに効果的な美容オイルの使い方やマッサージ、オイルを塗る方向を数回に分けて解説します。
<ポイント>
* 表情筋は骨突出部(骨が出っ張った部位)に向かって走行している。(本章)
* 表情筋は筋同士連結している。(第四章で解説)
* 表情筋の機能を体幹部(上半身)につなげることが重要。(最終章で解説)
表情筋は骨が出っ張った部分に向かって走行しています。
「引き上げたい」といってもやみくもに引き上げる方向にオイルを塗っても表情筋が効率よく働いてくれません。(重要)
顔全体にオイルを塗り、表情筋の走行に沿って付着部である骨突出部に向かって、しっかり塗り込んで下さい。表情筋がしっかり動いて滑走が良くなることで、表情筋が「本来存在する位置」を覚えていきます。
(たるんだ位置から本来の位置へ戻していきます。)
まず、これが基本的なオイルの塗り方になりますのでしっかり覚えてくださいね。
今回は、代表的な5か所についてお話しさせていただきます。
<オイルの塗り方>
強さ : 軽く 各々の表情筋を指先で軽く押し、押した力を抜いて、表情筋が跳ね返ってきた程度の力でオイルを滑らすように塗って下さい。
回数 : 各筋5回程度を目安に行なって下さい。
順番 : 特に順番はありません。気になる部位から行なって下さい。
① 前頭筋
効果 : おでこのしわ改善、目元のリフトアップ
② 眼輪筋
効果 : 目元のリフトアップ、目元のたるみ改善、目元下のしわ改善
③ 大頬骨筋
効果 : ほうれい線の改善、口元のリフトアップ、ブルドックしわ改善
④ 側頭筋
効果 : 横顔のリフトアップ、アゴ元のたるみ改善
⑤ オトガイ筋、口角下制筋
効果 : 口元のたるみやしわ改善、アゴ下のたるみ改善、二重アゴ改善
上記の筋肉が効率的に正しく働くことで、顔で気になるシワやほうれい線の改善の基盤となっていきます。
繰り返しお伝えしますが骨突出部(骨が出っ張った部位)までしっかりオイルを塗り込んで下さいね。
第四章では、本章で紹介した筋と“連結している表情筋”のご紹介とオイルの塗り方、方向をお伝えします。
これを知っているだけでも表情筋機能の効率性やオイル美容効果の持続性が全然違いますよ!
第四章 「美容オイルの使い方の上級編。連動する表情筋へのオイルマッサージ」
シリーズコラム
理学療法士に聞く「シワやほうれい線対策のオイルマッサージ」
プロフィール
藤原 務
理学療法士 保健医療修士 元Jリーガー
セレッソ大阪、アビスパ福岡などに所属しており2004年現役引退。2008年理学療法士免許を取得後、都内整形外科クリニックに勤務。大学院に進学し保健医療修士号を取得。
病院勤務中は、呼吸や胸郭運動の調和を促し呼吸筋群を効率的に活動させ、歩行様式に変化を引き起こすことで全身への効果波及を促す。呼吸筋と表情筋との関係を見出し、「顔トレ」を開発。2019年、株式会社PTNEXTを起業し、都内パーソナルジム内で自費診療を展開。
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