理学療法士に聞く「シワやほうれい線を取るオイルマッサージ」

第二章 「表情筋を大きく動かす保湿の重要性」

2019.7.1 - Column

こんにちは、藤原務です。
第二回の今回は、表情筋の左右差の改善と保湿の話です。
表情筋の機能を十分に発揮させるためには皮膚のコンディショニングも重要となってきます。特に、保湿がとても大切です。
加齢などによって皮膚の真皮層に存在するコラーゲンの減少により、皮膚のハリや弾力が失われてしまいます。また乾燥や日焼けにおいてもコラーゲンが不足し、皮膚の表面には小さな浅いシワができやすくなります。小ジワができている状態が継続すると、やがてシワとして肌に定着してしまいます。
皮膚の保湿が十分に保たれてないと表情筋の表層にある皮膚の動き、滑り(滑走性)が悪くなるのです。

第二章  「表情筋に対して保湿の重要性」

せっかく表情筋のトレーニングをしても皮膚の滑走性が悪いと特定の部位しか働かず、表情筋の中でも「使いすぎている筋肉」、「使わない筋肉」の格差が生まれてしまいます。「使いすぎている筋肉」の走行に応じてシワが形成されてしまいますし、「使わない筋肉」にはたるみや皮下脂肪の蓄積が生じ皮膚の代謝も悪くなります。表情筋は顔全体につながっており骨突出部(骨が出っ張った部位)に向かって走行します。

第二章  「表情筋に対して保湿の重要性」 表情筋の走行
出典 : 伊豆の美術解剖学者 https://twitter.com/kato_anatomy  

第二章  「表情筋に対して保湿の重要性」 青ライン : 体表に表れやすいシワ
黄色ライン : 表情筋の境界が体表に表れやすいシワ
出典 : 伊豆の美術解剖学者 https://twitter.com/kato_anatomy 

表情筋は連動して働いていることから、特定の部位に動きが悪くなると「使い過ぎてる筋肉」と、「使わない筋肉」の格差が強調されていきます。
表情筋の活動を十分に発揮させるためには、皮膚の滑走性は必要となってくるので、表情筋トレーニングにおいても、日々のスキンケアにおいても保湿は必須となってきます。

また、スキンケアの仕方においても「ただ単に顔に塗る」のと「表情筋の事を理解して塗る」のでは効果が変わってきます。

次回は、表情筋の機能を十分に発揮するスキンケア(オイルの塗り方)についてお話しします。
第三章 「表情筋の機能を十分に発揮するスキンケアと美容オイルの塗り方」

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理学療法士に聞く「シワやほうれい線を対策のオイルマッサージ」

藤原 務 理学療法士 保健医療修士 元Jリーガー プロフィール
藤原 務
理学療法士 保健医療修士 元Jリーガー
セレッソ大阪、アビスパ福岡などに所属しており2004年現役引退。2008年理学療法士免許を取得後、都内整形外科クリニックに勤務。大学院に進学し保健医療修士号を取得。
病院勤務中は、呼吸や胸郭運動の調和を促し呼吸筋群を効率的に活動させ、歩行様式に変化を引き起こすことで全身への効果波及を促す。呼吸筋と表情筋との関係を見出し、「顔トレ」を開発。2019年、株式会社PTNEXTを起業し、都内パーソナルジム内で自費診療を展開。

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